2017年5月5日(金)Facebookつぶやき

読書(小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則)

う~ん、シンプルさを手に入れるためには制限を付けることも必要。

制約を受け入れる

「私には十分な時間も、お金も、人脈も、経験もない」と嘆くのはやめよう。少なければ少ないほど良い。制約は見方を変えれば武器である。資源が制限されると、それでなんとかしなければならなくなる。そこには無駄の余地はなく、創造性が求められるのだ。

制約を受け入れることで成果を上げている例

作家は常に想像力を発揮するために制約を利用する。シェークスピアは、ソネット(強弱五歩の十四行叙事詩)の制約をふんだんに使った。俳句やリメリックにも創造性を高めるような厳しい制約がある。アーネスト・ヘミングウェイやレイモンド・カーヴァーのような作家は、単純でわかりやすい言葉を作品に使うルールとして、自分に強いたことにより、作品に最大のインパクトを与えることを心得ていた。


サウスウエスト航空は、様々な航空機を持つ他の航空会社とは異なり、ボーイング737の航空機のみを使っている。それによって、サウスウエスト航空のパイロットや客室乗務員、地上勤務員は、どのフライトにも対応できる。さらに、飛行機の部品はほかのどの飛行機にも流用できるので、そうしたことがコストの制限や経営のシンプルさにもつながっている。


僕たちがベースキャンプのサービスを立ち上げた当初も、多くの制限があった。僕たちの会社には既存のクライアントの仕事があったし、主要メンバーの時差(デイヴィッドはデンマークでプログラミングのをしていたが、残りのメンバーはアメリカにいた)、チームの規模の小ささ、外部の資金調達がないという状況があった。そうした制約により、僕たちのサービスはシンプルにせざるを得なかった。


以前に比べると最近は使える資源もスタッフメンバーも増えたものの、僕たちはまだ自らに制約を課している。一度にサービスに携わる人間は、一人もしくは二人だけにしているのだ。そして、つねにサービスの機能は最小限にとどめている。このように自身に制約を課すことで、あいまいな形のサービスを生み出さないようにしているのだ。

問いかけ

あれがない、これがないと嘆く前に、今自分ができることは何なのか考えてみよう。

キュレーターになれ

一つの部屋に世界中の芸術作品をおくだけでは、博物館とは言えない。それは、倉庫だ。博物館を素晴らしいものにするのは、壁に何が掛かっていないかなのだ。キュレーターには何を残すか、何を取り去るか決める役割がある。いわゆる編集のプロセスだ。壁に掛けられているものよりも掛けられていないもののほうが多い。一番いいのは、あらゆる可能性が見えてくるものの集まりであることだ。


大切なのは中に置かなかったものである。だから、つねに取り除き、シンプルにし、合理化するように努めよう。キュレーターになろう。何が真に必要かにこだわるのだ。一番大切なものだけが残るまで切り落として、それを繰り返していくのだ。もし必要ならば、後で追加できるのだから。

Chromeの仕様変更について

ChromeのブラウザバックのショートカットがBackspaceからAlt+左に変わったのって、ブラウザにテキストデータを入力している際に、誤ってブラウザバックして、入力値が消えちゃうという事象に対する打ち手なのかなぁ~、とふと思った。

要件定義という言葉について

要件定義という言葉を去年から使うのをやめた。要件定義という言葉は比重が仕様に傾きすぎるからだ。大事なのは仕様ではなく、したいこと(要求)とその一次目的(理由)のほうだ。


問題解決の言葉に置き換えるならば、打ち手よりも問題の発見のほうが重要なのだ。有名なコンサルタントは、問題解決をするにあたり、問題の発見が全体の8割の比重を占める、みたいなことを言ってた気がする。


ということで、最近は要求仕様作成というフェーズで呼ぶことにしている。